2009年10月12日月曜日

スイス合気会40周年 記念講習会及び演武会















2009年10月10日土曜日付

合気道新聞 第585号 

平成21年10月10日発行 より


 スイス合気会が40周年を迎え9月11〜13日の間、同国のフランスよりにある瀟洒(しょうしゃ)な町として知られるヌーシャテルで記念講習会及び演武会が開催された。

 スイスで多田宏師範が初めて合気道の稽古を行ったのは1965年のことであり、その後暫くしてスイス合気会が組織され、主としてチューリッヒに在住していた池田昌富師範によって指導されてきた。

 講習会にはスイスのほかドイツ、フランス、イタリア、チェコ、ロシア、及び日本から同国のサンモリッツ道場開設者である菅原美喜子多田塾奥州道場代表など十数名、計15カ国、630名が参加した。

 講習会の指導には合気会本部の多田宏、ドイツの浅井勝昭、イタリアの藤本洋二、フランスのティシエ各師範、スイス合気会の指導員数名が指導に当たり、段級により4組に分かれ広大な二つの会場で1日数時間行われた。多田師範は、稽古中に仏、独、英語の通訳を介して、大先生(植芝盛平先生:管理人注)により創設された合気道は単なる格闘術、護身術、武術を超えた命の力を高める高級な訓練法である旨を説いた。

 演武会は小松一郎日本大使ご夫妻、ヌーシャテル市長臨席のもと、ギギ・スイス元郵政大臣で国鉄総裁、画家バルテュス夫人節子・クロソフスカ・デ・ローラさんなど多数の観客を集め、スイス各道場別、参加国別、各師範の順で行われ、引き続き古い館であったホテルで祝賀晩餐会が行われた。(記事:月窓寺道場 坪井威樹師範)