2010年1月18日月曜日付
胆江日々新聞 掲載
市内2カ所に教室を開く合気道多田塾奥州道場(菅原美喜子道場長)は17日、前沢区のいきいきスポーツランド武道場で特別げいこ・鏡開き会を開いた。小学校1年生から70歳までの50人が参加し、呼吸の鍛錬や青竹割りなどで汗を流した。
特別稽古は念頭の恒例行事で、けいこ始めの意味合いもある。心を鍛えることに重点を置く合気道にとって、1年のはじまりに気持ちを引き締める場として重視されているという。
けいこでは立ち技や座り技、精神を落ち着け気合いを練るための呼吸法などを修練。菅原道場長が「気持ちを落ち着けて。前に押し出すように」などと声をかける中、生徒たちはゆっくりと身体全体を押し出す動作を繰り返した。
青竹割りは、(水がなみなみに入った)二つの湯飲み茶碗に青竹を渡し、(竹を)木刀で割る稽古。竹を割ろうと思わないことがポイントで精神の鍛錬になる。
一関市立千厩小6年の中沢雄哉君(11)は「今年は受け身がもう少し速く取れるようにしたい」と汗をぬぐう。
菅原道場長は「みんな元気に稽古している姿を見て安心した。普段と違い、今日は大人と子供が一緒に技を掛け合うので、子供たちにとっては自信をつけたり、勉強になるのでは」と話していた。
稽古終了後は全員でおしるこを食べ、一年間の精進を誓った。