2008年1月27日日曜日

「青竹割り」に挑戦 =門下生が精神集中し=

2008年1月24日木曜日付

胆江日々新聞 掲載


 合気道多田塾奥州道場(菅原美喜子代表)の鏡開きは20日、前沢いきいきスポーツランド2階で行われ、特別稽古として、2つの茶わんで両端を支えた青竹を木刀で割る「青竹割り」に門下生が挑戦した。

 竹を置く湯飲み茶わんには、水がなみなみと注がれた。直径約3センチの竹を木刀で割ると、水がこぼれたり茶わんがひっくり返ったりしそうだが、肩の力を抜き一気に振り抜くと竹だけが真っ二つに割れる。

 現役最高位の九段を取得する多田宏師範から指導を受ける菅原代表の奥州道場でも年1回、鏡開きに取り入れている。重要なのは「竹をたたこうとするのではなく、目の前に対象物が何もないという気持ちで、木刀をしっかり打ち下ろすこと」と菅原代表。気持ちの持ち方ひとつで正否が分かれる「心の練習」という。

 前沢、江刺、一関の各教室の門下生(小学生から一般まで計63人)のうち、半数以上が参加した。小さい子供でも水をこぼさない半面、木刀を振り抜けず床に茶わんを落とし、割ってしまう門下生も。

 水をこぼさず、木刀を振り抜いた岩渕文哉君(前沢小学校2年)だったが、「緊張して、(竹が完全に)割れなかった」と悔しそうな様子。「来年はもっと、うまくなりたい」と話した。


※管理人注:

 写真のモデルは千厩から通っている澪羅(れいら)君(小学六年)です。