2014年3月14日金曜日

キラリ輝く奥州人〜合気道を通して社会に貢献できる人づくり〜

広報おうしゅう Vol. 97(2014/3月号)第2面掲載


 前沢海洋センター2階の柔剣道場に、張り詰めた空気が漂う。合気道の指導を行う菅原美喜子さんは、生徒一人一人の細い動きに目を配る。
 高校卒業後、体育教師を目指し、東京女子体育大学に進学。武道の世界に興味のあった美喜子さんは、入学してまもなく、合気道多田塾月窓寺道場の門をたたいた。そこで多田宏師範(現在、(公財)合気会九段)と出会い、瞬く間に合気道のとりことなった。
 大学卒業後は、都内の私立高校で14年間教鞭を執った。その間も合気道を続けていたが、平成7年に「修行の傍ら指導をーーー」と、友人の紹介でスイスへ渡航。10年には、合気道多田塾サン・モリッツ道場を開いた。17年に帰国したが、今でも毎年1カ月ほどドイツとスイスに滞在し、稽古・指導を行っている。
 「合気道の考え方や呼吸法は、日常生活に生かせる」と語る美喜子さん。「仲間を増やしたい。そして、多くの女性にも興味を持ってもらいたい」と、合気道を通じた人づくりに情熱を燃やし続ける。

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